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011 マリーゴールド(あいみょん)


今回からは、あいみょんの「マリーゴールド」を参考に、実践に必要な音楽理論について掘り下げましょう〜!

まずは実際に使用される譜面がどのようなものかを見てみましょう。

その上で、演奏順序に必要な用語や、楽譜に記譜されているそれぞれの情報について説明します。

実際に使われる楽譜はこんな感じの譜面が多いです。

楽曲に必要なフレーズのみ記譜してあります。

何もないところは、フィーリングでアルペジオやフィルやバッキングをやります。

どんな感じかちょっと眺めてください。


 
 

譜面の一番初めの部分にはその楽曲の調号拍子記号が必ず表記されています。

水色の丸の中、4分の4という数字があります。
これが拍子記号です。
今回は4分の4拍子です。

それと調号は、#が2つですね。
なのでこの曲のキー(調)は D だということがわかります。
調合についてはこちらも参照(003 調号について)

オレンジの丸の中のテンポ記号は、この曲のテンポを示しています。
今回の場合はメトロノームで150を鳴らすとその曲のテンポが分かりますね。
ギター譜の場合、このテンポ記号は表示されない場合が多いです。


 
 

緑の部分は音色が指定されます。
特に指定がない場合は、周りを聞いて自己判断で!

オレンジの部分、4分の4拍子で譜面の先頭が4分音符一つしかありませんね。これは弱起 (アウフタクト) と呼ばれています。
カウントを3つ聞いて弾き出します。
1、2、3、Bの音〜、です。

もしくは2小節分カウントする場合もあります。
1、&、2、&、1、2、3、Bの音〜、です。

それぞれの現場で確認すると良いでしょう。


 
 

◎リハーサルマーク

リハーサルマーク
というものも、記譜されています。
リハーサルの時に「Bからもう一度」等の指示ができるとスムーズに進みますよね。
大体 Aから順番につけられています。
イントロはIntro、間奏はInter、エンディングはEnding、End、Outro等色々です。

間奏が複数回ある場合、Inter-1・Inter-2、等です。


 
 

◎リピートマークと1カッコ、2カッコ、3カッコについて。

演奏の順番は1カッコ、2カッコ、3カッコの順番です。

演奏中にカッコがあったら、まずは1カッコに入ります。

そのまま演奏していると、その先にリピートマークがあります。
このリピートマークでリピートします。
どこにリピートするかと言いますと、今回はリハーサルマークBのところにリピートマークがあるので、そのBのリピートマークにリピートします。

その後、また演奏していくと先程の1カッコに入らずに今度は2カッコに入ります。


 
 

◎D.S (ダルセーニョ・マーク)について。

2カッコに入ってそのまま演奏していくと、その先にD.S (ダルセーニョ・マーク)があります。

このマークは、(セーニョマーク)へ飛ぶことを指示しています。
今回の譜面ではリハーサルマークDのところに (セーニョマーク)があります。

セーニョマークのあるDに戻ってさらに演奏を続けたら、次の順番は3カッコですね。


 
 

◎コーダマークについて。

2カッコに入ってD.S (ダルセーニョ・マーク)から
(セーニョマーク)へ飛んだら、次は3カッコに入ります。

3カッコにある to から、Coda へ飛びます。


 
 

今回は実際に使われる譜面を参考に、用語の説明や演奏の順番についてでした。
今回でてきた用語は、友人とのバンドやお仕事でコミュニケーションをとる上でとても大切なので、覚えることをお勧めします。

さて次回はコード進行や実際の演奏に必要な理論について掘り下げましょう〜!

ではまた次回、お楽しみに〜!